スウェーデン式の幸せ「ラーゴム」を知ったのは、結婚式の控え室でした。
「ラーゴム」って言葉、聞いたことありますか?
わたしは、ぜんっぜん知りませんでした。
最初に聞いたとき、わたしの頭の中はこんな感じ↓
「ラーゴム……なんかゴム関係の言葉? それとも『.com』みたいな響きで、ITの何かなのか?」
控えめに言って、何ひとつ合ってませんでした。笑
実はこれ、スウェーデンの人たちが何よりも大事にしている、ある考え方の名前なんです。
教えてくれたのは、いつも通っている島のカフェの店員さん。
スウェーデン式の幸せ、らしいです。
聞いた瞬間、これは絶対書きたい!と思ったので、今日はその話をします。
「ラーゴム」は「ちょうどいい」っていう意味でした
正解はこれです。
「ラーゴム」=ちょうどいい
シンプルだけど、スウェーデンの人たちの幸せ観の根っこにある言葉。
何かに極端に偏らず、調和がとれている状態。
多すぎてもダメ、少なすぎてもダメ。
自分自身にとってちょうどいいバランスを見つけること、それがラーゴムです。
お隣の国デンマークの「ヒュッゲ」と似てる気もしますが、ラーゴムは「量」と「バランス」の話に角度が寄ってる感じかな。
しかも面白いのは、生活のいろんな場面で形容詞みたいに使えること。
いいお湯加減 →「ラーゴムなお湯」
自分にぴったりな働き方 →「ラーゴムに働く」
着心地が最高なセーター →「めっちゃラーゴムなセーター」
なんか、聞けば聞くほどいい言葉じゃないですか?
「ちょうどいい」って、日本語ではどこか「無難」みたいな響きがあるけど、 スウェーデンでは最高のほめ言葉として使われている。
そう思うと、急に「ちょうどいい」が眩しく見えてきます…!
語源は、ヴァイキングが回し飲みしていた蜂蜜のお酒だった
わたしがいちばん「えっ!」ってなったのが、語源の話。
「ラーゴム」のもとになっているのは、 ヴァイキング時代の言葉「ラーゲット・オム」
ヴァイキング、つまり昔の海賊たちです。
ラーゲット・オムは、「仲間と分け合う」という意味。
当時、ヴァイキングたちは、輪になって座って、 ミードっていう蜂蜜のお酒を入れた器を、ぐるっと回し飲みしていたそうなんです。
自分が一口飲んで、はい、隣にどうぞ。 さらに隣に、はい、どうぞ。
そのときに大事だったのが、
全員にちゃんと行き渡るように、ひとりひとりが「ちょうどいい量」だけを飲むこと。
これがラーゴムの語源。 「ちょうどいい量を、仲間と分け合う」ところから始まっている言葉なんです。
なんかこれ、めちゃくちゃじーんと来ません?
海賊たちが輪になって、お互いを気遣いながらお酒を回す。
ちょっとワンピースの世界観、入ってきません?(ワンピース観たことないけど笑)
ただの「節度を守ろう」じゃなくて、「自分が独り占めしたら、誰かが足りなくなる」っていう前提が、生活の中にもう埋まっている。
実際、現代のスウェーデンの人たちも、自立心はめちゃくちゃ強いのに
いいことをするためには、お互い協力し合うっていう価値観で知られています。
ラーゴムは、
誰かが「これは自分だけのもの!」って溜め込みすぎないように。 誰かが足りなくならないように。
そのための、ものすごく実用的な考え方なんですよね。
幸せは、お裾分けしても減らない
ここからは、わたしの個人的な話。
リンゴをひとつ誰かにお裾分けしたら、 当然、自分のリンゴはひとつ減ります。
でも、幸せって違うんですよね。
誰かにあたたかい気持ちをお裾分けすると、 相手にも幸せが届くのに、 自分の幸せは減らない。 むしろ、自分のほうも倍くらい温かい気持ちになる。
これに気づいてから、 ラーゴムって、ものすごく現代のわたしたちにも刺さるなぁ、と思うようになりました。
ということで、ここから 「さりげなくラーゴム」な、自分と相手の幸せをお裾分けする方法を5つご紹介します!
今日からできる、ラーゴムな5つのヒント
① 思いやりのあるメモを残す
「次にこの道具を使う人が困らないように、ひとことメモ置いとこう」
「あの人があとで見たら元気が出るかも、ここにメモ残しておこう」
めちゃくちゃさりげないけど、めちゃくちゃ効きますよね。
② 心からの褒め言葉を口に出す
「その服似合うね」
「いつも丁寧でありがとう」
10秒あれば、もう言えるやつ。
褒めても、自分のリソースは1ミリも減らない。
むしろ相手も自分もあったかくなって、幸せだけが増える、という反則ワザです!
③ 感謝のメモを書く
スタバの店員さんがドリンクに「ありがとう♡」って書いてくれてる、あれ。 受け取った瞬間、めっちゃテンション上がりますよね。
初めて会う人にも、 配達員さんにも、 病院でお世話になる看護師さんにも、メモじゃなくても、 ひとこと「ありがとうございます」を口にするだけで、お互いほっとします。
④ ご無沙汰してる友達や親戚に、手書きで手紙を書く
最近、わたしも改めて手書きの手紙の良さを感じています。
この前、前の仕事でお世話になった方から、久しぶりにうれしい言葉をもらって、 心の真ん中があったかくなって。
LINEもメールも便利だけど、 手書きの手紙には、画面では届かない温度があるんですよねぇ。
⑤ 余分の傘を持って出かけて、雨が降ったら友達に渡す
スウェーデン的にはこれが鉄板らしいんですが、 正直に言います。
自分の傘ですら持って出るのがめんどくさい問題、ありませんか?
わたしも、ここはちょっと難易度高いなと思って。笑
代わりにずっとやってたのが、ポケットにちっちゃなチョコを忍ばせて持ち歩くことです。
昔、本当にお金がなかった頃の話なので、 スーパーで売ってるバラエティチョコの中の、ちっちゃーいチョコ。 本当にちっちゃい。
でも、誰か疲れてそうな人を見かけたら、ひとつ「これどうぞ」って渡してました。
ちっちゃいから、もらった方も気を使わないし、 チョコの良し悪しじゃなくて、気持ちのほうがメインのお裾分け。
相手がちょっと笑顔になったら、こっちのほうが2倍うれしくなる。
これ、まさに「ラーゴム」だなぁと、今になって思います。
後輩がコースターに書いてくれた一行で、わたしは元気をもらった話
①の「思いやりのあるメモ」で、思い出すエピソードがあります。
わたしは昔、結婚式の司会の仕事もしていました。
これは、駆け出し中の駆け出し。 結婚式の司会、人生で2回目くらいのときの話。
現場で、ガチガチに緊張していました。
その日たまたま、その現場のホテルに、 わたしの後輩の男の子がスタッフとして働いていたんです。
披露宴が始まる前、その後輩くんが、
「これ、あれこさん用のお水です。飲んでくださいね!」
て、コップをそっと置いてくれて。
わたしも普通に
「水うれしいー、ありがとう」って受け取ってたんですけど、
本番直前に、いざ水を飲もうとコップを手に取ったとき。
コップの下に敷かれていたコースターに、メッセージが書かれていたんです。
あれこさんと一緒に仕事ができることを、今日すごく楽しみにしてました! 近くでしっかり勉強させていただきます! 緊張してるかもしれないけど、あれこさんなら絶対大丈夫なので安心してくださいね! 今日1日、楽しみましょう!
……いや、ちょっと待て。 後輩くん。きみ、天才かーーーー!?
わたし、普段は後輩の相談に乗る側のお姉さんポジションだったので、 まさかのリバースで、不意打ちで、ぐっときてしまいました。
水がちょっと染みて、ふやけて少しゆがんでいるコースター。
その日、わたしはあのコースターの一行のおかげで、 ちょっとだけ背中を押されて、現場を最後まで走り切れたんです。
これ、まさにラーゴム!!!
後輩くんは、彼のリソースを 「ちょうどいい量」 だけ分けてくれた。 わたしは、その「ちょうどいい量」が、ちょうど一番ほしいときに届いた。
世界の反対側、スウェーデンの哲学が、 日本のホテルの控え室で、後輩のコースターの上に現れた瞬間でした。
ラーゴム、今日から1個だけやってみる
ラーゴムは、何かを我慢する話じゃなくて「ちょうどいい量を、お互いに分け合う」話です。
あなたも、今日から1個だけ選んでみませんか?
思いやりのメモを残す
褒め言葉を口にする
感謝のメモを書く
ご無沙汰してる人に手書きで手紙を書く
ポケットにチョコをひとつ忍ばせる
たぶん、5分以内にできることばかり。
そして、それをやったあなた自身が「自分の幸せ、減ってないやん」って気づくはず。むしろ、ちょっと増えてるはず!!!
今回も少しでも参考になればうれしいです。きみに幸あれ!
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あれこさん
こんにちは😃 素敵なお話ありがとうございます😊🍀
あー。
世界観が好き。。。